本記事では、マドリードから電車で2時間で行ける世界遺産の「コルドバ歴史地区」について半日観光での見どころを4つ紹介します
- スペインを代表するイスラム建築「メスキータ」
 - イスラム建築の影響が残る軍事要塞「キリスト教徒の王たちのアルカサル」
 - グアダルキビール川に架かるローマ時代の土台が残る土木遺産「ローマ橋」
 - 花の小径やユダヤ教礼拝堂シナコーグ「ユダヤ人街」
 
なお、私の場合はコルドバは半日観光×2回でしたが、メスキータに完全に魅せられて2回行きました(タイムスケジュールの詳細は目次から)

この記事を書いたのはこんな人だよ
- 旅行好き(国内46都道府県を制覇、残りは沖縄)
 - 旅行計画好き(サイコロの旅18切符ver.も複数回実施)
 - 海外一人旅好き(タイ、カンボジア、イタリア、トルコ、韓国、スペイン、フランスを一人旅で訪問済)
 - 写真好き(主にCANON 6D、F4 16-40mmで撮影)
 
Table of Contents
世界遺産「コルドバ歴史地区」の概要
コルドバ(Cordoba)はスペイン南部のアンダルシア地方にある人気の観光地です
ユネスコの世界遺産リスト「コルドバ歴史地区」では次のように説明されています(色は加筆)
スペイン南部、アンダルシア地方中央部、グアダルキビール河岸に位置する都市。756年イスラム教徒の後ウマイヤ朝の首都となり、13世紀中頃までイスラム世界の学問と芸術の一大中心地であった。785年頃創建された「コルドバの大モスク」は、スペインの代表的なイスラム建築である。そのほか旧市街には、アルカサル、ローマ時代の橋と保塁、考古美術館、パティオ(中庭)を備えた白壁の民家などがある。
UNESCO
基準(i):コルドバの大モスクは、その寸法と、決して模倣されなかった内部の高さの大胆さで、ユニークな芸術的創造を作ります
基準 (ii):そのユニークさにもかかわらず、コルドバのモスクは8世紀から西洋のイスラム教徒の芸術にかなりの影響を与えました。それは19世紀の「ネオモレスク」スタイルの発展にも影響を与えました。
基準 (iii):コルドバの歴史的中心部は、コルドバのカリフ(929-1031)への非常に関連性の高い証言です:この都市は、300のモスクと無数の宮殿を囲んでいたと言われています – コンスタンティノープルとバグダッドのライバルでした。
基準 (iv):それはイスラームの宗教的建築の顕著な例です。
UNESCO

コルドバはイスラム教・ユダヤ教・キリスト教が融合した世界にも珍しい都市だよ
コルドバ歴史地区の半日観光で絶対外せない見どころ4つ
世界遺産「コルドバ歴史地区」の半日観光で絶対外せない見どころは次の4つです
- メスキータ(Mezquita)
 - キリスト教徒の王たちのアルカサル(Alcázar de los Reyes Cristianos)
 - ローマ橋(Puente romano de Córdoba)
 - ユダヤ人街
 
いずれの観光地にもコルドバの中心地であるメスキータから徒歩で10分以内で行けます
なお、徒歩圏内ではない他の観光地は残念ながら半日観光では時間が足りないため、本記事では紹介を割愛します

歩いて観光できるから旅行計画が立てやすいね
①スペインを代表するイスラム建築「メスキータ」
スペインに現存する唯一の大モスク「メスキータ(Mezquita)」
イスラム教のモスクでありながら、キリスト教の大聖堂(カテドラル)でもあります
「コルドバの聖マリア大聖堂(Catedral de Santa María de Córdoba)」

世界史の教科書に写真がのるぐらい有名で重要な建物だよ
- 赤白の馬蹄形の二重アーチ群(円柱の森)
 - ミフラーブ(聖地メッカ(カアバ)の方向を示す、礼拝堂内部正面の壁に設置された窪み)
 - 建設された時代ごとに形の異なるアーチ
 - イスラム建築の中の教会建築
 

アーチ群は角度、場所で見える景色が変わって楽しいよ
- 建築好き:イスラム建築とキリスト教会建築の両方が楽しめます
 - 歴史好き:イスラムからキリスト教への時代の変遷を感じ取れます
 - 教会好き:繊細で白・黒のコントラストが美しい教会があります
 - モスク好き:デザインが美しいミフラーブがあります
 - 異文化融合好き:イスラム教とキリスト教が融合しています
 

メスキータは全人類におススメ
- 30分:塔に昇らずにサラッと全体を見る
 - 60分:塔に昇ってまんべんなく全体を見る
 - 90分~:チケット売り場でタブレットをレンタル(要パスポート)してじっくりと全体を見る ★おすすめ★
 

早朝または夕方は人が少なくておススメだよ
②イスラム建築の影響が残る軍事要塞「キリスト教徒の王たちのアルカサル」
イスラム様式(ムデハル様式)の軍事要塞「キリスト教徒の王たちのアルカサル(Alcázar de los Reyes Cristianos)」
一風変わった名前がついていますが、レコンキスタ(キリスト教徒によるイスラーム支配に対する国土回復運動)後にキリスト教徒の王によって14世紀に建てられ、その後も王族の住居として用いられたことに由来しています

スペイン最期のレコンキスタはコルドバを拠点としてグラナダに侵攻したんだよ
- イスラム風建築
 - 塔からのアンダルシアの眺め
 - カトリック両王とコロンブス
 - イスラム風庭園
 

コルドバで2番目の観光客が多いんだよ(1番はメスキータ)
- 建築好き:イスラム風の建築様式です
 - 歴史好き:アメリカ大陸を「発見」したコロンブスがここでカトリック両王に報告しました
 - 庭園好き:四角形を基本としたスッキリした庭園があります
 

庭園でアンダルシアの風に触れてみてね
- 30分:塔に昇って庭園は奥まで行かずサラッと全体を見る
 - 60分:塔に昇って庭園を巡って全体を周る ★おすすめ★
 - 90分~:庭園で休憩しながらゆっくりする
 

早朝が人がいなくて日当たり的にもおすすめだよ
③グアダルキビール川に架かるローマ時代の土台が残る土木遺産「ローマ橋」
紀元前1世紀頃に建設されたグアダルキビール川にかかる「ローマ橋」
現在では、長さは331mで、幅は9mの歩行者専用の橋になっていますが、ローマ時代の遺構が一部残ってます
イベリア半島 (スペイン・ポルトガル) の南から、ボートを使わずに川を渡る唯一の地点であるため、最も重要な入り口の一つでした
なお、グアダルキビール川はイベリア半島(スペイン・ポルトガル)で5番目に長い川(657km)です

紀元前の遺跡が残っているなんて胸熱だね
- 街の対岸から見るローマ橋
 - 橋を守る土台の構造
 - カラオラの塔
 - カラオラの塔からの眺め
 

カラオラの塔に登るとローマ橋とメスキータのいい感じの写真が撮れるよ
- 歴史好き:橋の土台に古代ローマの息吹が残っています
 - 写真好き:街の対岸がローマ橋とメスキータの撮影スポットです
 - 散歩好き:水のせせらぎが聞こえて気持ちが良いです
 

ふらっと散歩がてらに行くのがおすすめ
- 10分:橋を渡らずに街側からローマ橋を眺める
 - 20分:橋を渡って川側からもローマ橋を眺める
 - 40分:橋を渡ってカラオラの塔からローマ橋を眺める ★おススメ★
 - 60分~:ローマ橋の周辺を散策する
 

時間がなくても街の対岸からの景色は見ておいた方がいいよ
④花の小径やユダヤ教礼拝堂シナコーグ「ユダヤ人街」
白い壁と黄色の装飾が特徴的な「ユダヤ人街」
ユダヤ人街で最も有名なのは花の植木鉢が特徴的な「花の小径(こみち)」です
また、ユダヤ人街にはスペインに3つしかないユダヤ教の礼拝堂「シナコーグ」もあります
派手さはありませんが、散歩するのにおススメです

コルドバのユダヤ人街はスペインでも有数の大きさだよ
- 花の小径
 - 白色と黄色の統一感のある街並み
 - ユダヤ教礼拝堂シナコーグ
 - 夜景とメスキータの塔
 

街並みの統一感・清潔感があっていいね
- 散歩好き:入り組んでいて迷路みたいな通りを歩くだけでも楽しいです
 - 映え好き:白い壁と黄色の装飾はどこも写真撮影スポットです
 - お花好き:植木鉢に季節の花々が植えられています
 

コルドバは花の都とも呼ばれるよ
- 10分:花の小径周辺だけ散策 ★おススメ★
 - 30分:花の小径とシナコーグ入場
 - 60分~:お土産を買いながらぐるぐるお散歩 ★おススメ★
 

観光の時間に合わせて調節してみてね
世界遺産「コルドバ歴史地区」の旅行計画
コルドバのアクセスや旅行計画例を紹介します
コルドバへのアクセス

- マドリード(Madrid)から電車で約1時間45分
 - グラナダ(Granada)から電車で約1時間20分
 - セビーリャ(Sevilla)から電車で約45分
 
スペインは電車・バスともに観光用の交通網が発達してますが、基本的には電車が便利だと思ってます
コルドバはセビーリャ、グラナダ、マドリード等への電車のアクセスが良く、日帰り観光も可能(一応)です
なお、個人的にはグラナダ、マドリードは見どころが多く夜景がきれいなので1泊以上をおススメします

コルドバはアンダルシア地方の観光の拠点だよ
コルドバの旅行計画例
参考までに、私の場合は以下のようにコルドバに2泊3日の行程(セビーリャ日帰り含む)でした(時間は目安です)
- 1日目15:00:グラナダ駅(Gare Granada)出発
 - 1日目16:19:コルドバ駅(Gare Cordoba)到着
 - 1日目16:30:ホテルチェックイン(駅からホテルまでタクシー)
 - 1日目17:00:メスキータ観光
 - 1日目19:00:ローマ橋・カラオラの塔観光
 - 1日目20:30:花の小径観光
 - 1日目22:00:食事後ホテル到着 (コルドバ1泊目)
 - 2日目07:00:ホテル出発
 - 2日目07:55:コルドバ駅(Gare Cordoba)出発
 - 2日目08:40:セビーリャ駅(Sevilla Santa Justa)到着
 - 2日目18:25:セビーリャ駅(Sevilla Santa Justa)出発
 - 2日目19:20:コルドバ駅(Gare Cordoba)到着
 - 2日目20:40:フラメンコ鑑賞
 - 2日目24:00:食事後ホテル到着 (コルドバ2泊目)
 - 3日目09:45:キリスト教徒の王たちのアルカサル観光
 - 3日目12:00:ホテルチェックアウト
 - 3日目12:30:コルドバ駅(Gare Cordoba)到着
 - 3日目12:56:コルドバ駅(Gare Cordoba)出発
 - 3日目14:40:マドリード駅(Madrid Atocha)到着
 

旅行計画のポイントを紹介するよ
セビーリャ2泊でコルドバ日帰りも考えましたが、日曜日が含まれてセビーリャを拠点とすると時間的に大聖堂に行けないことがわかり、コルドバに2泊としました

日曜日やキリスト教の祝日は旅行前に必ずチェックしてね
参考:キリスト教の祝日
コルドバのホテルに連泊してよかった点です
- チェックイン/チェックアウト時間を気にすることなく観光に集中できる
 - 荷物整理、部屋の片づけが不要なので、より多くの時間を観光に使える
 - 早朝のメスキータ入場無料時間(8:30-9:30)に気軽に観光できる
 

コルドバ連泊で大正解でした
世界遺産「コルドバ歴史地区」のまとめ

以上、世界遺産「コルドバ歴史地区」半日観光の見どころ4選はいかがだったでしょうか
コルドバ歴史地区にちょっとでも興味を持った方は、コルドバをアンダルシア地方の旅行先としてみてください

他の記事でもっと詳細にコルドバを紹介していくよ
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