本記事では、マドリードから電車で2時間半で行けるセビーリャについて、日帰り1日観光での4つの見どころを紹介します
- ヨーロッパ最大のゴシック建築「セビーリャ大聖堂」
- イスラム建築が残る豪華な王宮「セビーリャの王立アルカサル」
- 世界で最も美しい広場の一つ「スペイン広場」
- 世界最大規模の大会が開催される闘牛場「マエストランサ闘牛場」
なお、セビーリャは日帰りの1日観光でちょうど良かったので、 本記事でも日帰り1日観光を想定しています
(具体的な旅行計画例は目次から飛んでください)
- セビーリャ観光の見どころ4か所
- 各観光地のおススメポイント
- 各観光地の時間配分、観光地の回り方
- セビーリャ観光をするうえでの注意ポイント
記事を書いたのはこんな人です
- 旅行好き(国内46都道府県を制覇、残りは沖縄)
- 旅行計画好き(サイコロの旅18切符ver.も複数回実施)
- 海外一人旅好き(タイ、カンボジア、イタリア、トルコ、韓国、スペイン、フランスを一人旅で訪問済)
- 写真好き(主にCANON 6D、F4 16-40mmで撮影)
Table of Contents
セビーリャの概要
セビーリャ(Sevilla)はスペイン南部のアンダルシア地方の州都で、スペインで4番目に人口が多い都市です
「セビーリャの大聖堂、アルカサル、インディアス古文書館」は1987年に世界遺産に登録されており、人気の観光地でもあります
なお、Sevillaは「セビーヤ」、「セビージャ」、「セビリア」など複数の呼び方がありますが、本ブログでは「セビーリャ」で呼ぶことにします
大航海時代にスペインの中心地として大きく発展したんだよ
世界遺産の登録内容
世界遺産に登録されるには、世界遺産委員会が示している基準を1つ以上を満たす必要があります
セビーリャの場合、世界遺産になるための基準を4つも満足しており、様々な観点で魅力的な世界遺産です
ユネスコ(Unesco)では 「セビーリャの大聖堂、アルカサル、インディアス古文書館」は次のように説明されています(英語翻訳、色は加筆)
セビーリャの大聖堂、アルカサル、インディアス古文書館
これらの3つの建物は、セビリアの中心部にある驚くべき記念碑的な複合施設を形成します。1248年の再征服から16世紀に至る大聖堂とアルカサルは、ムワッヒド文明とキリスト教アンダルシアの文明に対する例外的な証言です。ヒラルダ・ミナレットはムワッヒド建築の傑作です。それは、その5つの身廊と大聖堂の隣に立っています。ヨーロッパ最大のゴシック様式の建物で、クリストファー・コロンブスの墓があります。古代ロンジャは、インディアス古文書館となったが、アメリカ大陸の植民地のアーカイブから貴重な文書が含まれています。
UNESCO
インディアス古文書館は紹介しないよ(観光箇所が限定的なため)
セビーリャの日帰り1日観光で絶対外せない見どころ4つ
セビーリャの日帰り1日観光で絶対外せない見どころは次の4つです
- 【世界遺産】セビーリャ大聖堂(Catedral de Sevilla)
- 【世界遺産】セビーリャの王立アルカサル(Real Alcázar de Sevilla)
- スペイン広場(Plaza de España)
- マエストランサ闘牛場(Plaza de toros de la Real Maestranza de Caballería de Sevilla)
セビーリャ観光の中心地である大聖堂からアルカサル、闘牛場まで徒歩で10分以内で行けます
スペイン広場だけ離れている(徒歩18分近く)ので、旅行計画を立てるときは少しだけ注意が必要です
歩いて観光できるから旅行計画が立てやすいね
①ヨーロッパ最大のゴシック建築「セビーリャ大聖堂」
ヨーロッパ最大のゴシック建築「セビーリャ大聖堂」
15世紀の初めに、「後世の人々が我々を正気の沙汰でないと思うほど巨大な聖堂を建てよう」 という壮大なコンセプトで、100年以上の歳月をかけて建設されました
スペインでも最大規模の大聖堂で、世界3位の大きさとも言われています(大きさの定義は所説あり)
隣接するヒラルダの塔は、12世紀に建設されたモスクの尖塔(ミナレット)を16世紀に鐘楼として建て替えられています
1987年に「セビーリャの大聖堂、アルカサル、インディアス古文書館」の一部として世界遺産に登録されました
大航海時代からセビーリャ大聖堂は世界最大、最先端の大聖堂だったんだよ
- 大聖堂とヒラルダの塔の外観
- 大聖堂内部のゴシック様式
- 建築様式の異なる礼拝堂
- コロンブスのお墓
完成まで100年以上かかっているので、いろんな建築様式が楽しめるよ
- 建築好き:イスラム建築とキリスト教会建築の両方が楽しめます
- 絵画好き:スペインを代表とする画家の作品がたくさんあります
- 歴史好き:スペインの黄金時代を築いた名残がグアダルキビール川に沿って密集しています
セビーリャに来たからには絶対に行った方がよいよ
- 60分:ヒラルダの塔に昇らずにサラッと全体を見る
- 90分:ヒラルダの塔に昇ってサラッと全体を見る
- 120分~:ヒラルダの塔に昇って絵画や建築物をじっくりと見る ★おすすめ★
紹介した以外に外観も内装も見どころがたくさんあるよ
紹介した以外に外観も内装も見どころがたくさんあるよ
【50時間以上かけて調査!】世界遺産 セゴビア大聖堂(Catedral de Segovia)を詳しく紹介
②イスラム建築が残る豪華な王宮「セビーリャの王立アルカサル」
イスラム建築が残る豪華な王宮「セビーリャの王立アルカサル(Real Alcázar de Sevilla)」
14世紀からイスラム様式(ムデハル様式)で建設が始まり、15世紀から16世紀にも増築が繰り返されました
以上のような背景から、イスラム様式、ゴシック様式、ルネサンス様式など、様々な歴史的な段階で建てられた宮殿の複合施設になっています
1987年に「セビーリャの大聖堂、アルカサル、インディアス古文書館」の一部として世界遺産に登録されました
セビーリャで観光客が1番多いんだよ(2019年は年間200万人以上)
- イスラム風建築
- 大使の間
- アルハンブラ宮殿風の中庭
- ゴシック宮殿
アルハンブラ宮殿の影響を受けているんだよ
- 建築好き:イスラム様式、ゴシック様式などの複数の建築様式があります
- 装飾好き:天井から廊下、門に至るまで細かな装飾が見事です
- マンガ好き:1991年 日本漫画家協会優秀賞を受賞した『アルカサル ~王城~』の舞台です
- 宝塚好き:2014年の星組公演 『アルカサル ~王城~』の舞台です
マンガ『アルカサル~王城~』を事前に読んでおくと、アルカサルをより楽しめるよ
- 30分:庭園には行かずにサラッと全体を見る
- 60分:庭園には行かずに全体を周る
- 90分:別料金ツアー(CUARTO REAL ALTO)+庭園には行かずに全体を周る ★おすすめ★
- 120分~:別料金ツアー(CUARTO REAL ALTO)+庭園で休憩しながらゆっくりする ★おすすめ★
別料金ツアーは参加してよかったのでおススメ!
別料金ツアー(CUARTO REAL ALTO)は、王立アルカサルの2階部分にあるスペイン王の住居などを含むツアーです
写真禁止だったため撮影していませんが、豪華な装飾や家具は一見の価値があります
王立アルカサル公式HPから時間帯指定(30分間隔)で予約できます
チケットの種類が多すぎて、わかりにくいのが難点だよ。。。
【歴史や建築様式まで徹底紹介!】世界遺産 セゴビアのアルカサル(Alcázar de Segovia)の見どころ解説
③世界で最も美しい広場の一つ「スペイン広場」
世界で最も美しい広場の一つ「スペイン広場(Plaza de España)」
1929年に開催された万国博覧会の展示会場として整備されました
半円形に延びる回廊を持つパビリオンは、セビーリャのあるアンダルシア地方の典型的な建築様式であるムデハル様式で建設されています
他の歴史的建造物と統一感があるから、最近建設されたとは驚きだね
- どの角度から見ても美しい広場
- 映画のセットのような光景(映画のロケ地でもある)
- 半円形に延びた回廊
- フラメンコショー
広角モードで撮影するのをお忘れなく
- 広場好き:半円の建物に囲まれた左右対称のスペイン広場はどこから見ても美しいです
- ディズニーシー好き:似たような雰囲気なのでたぶんスペイン広場も大好きです(根拠はありません)
- スターウォーズ好き:エピソード2「クローンの攻撃のロケ地」として有名です
- フラメンコ好き:不定期でフラメンコショーをやっています
SFやファンタジーが好きな人は絶対好きだと思うよ
- 20分:スペイン広場を1周する
- 40分:フラメンコショーを見つつ、スペイン広場を一周する
- 60分~:フラメンコショーを見たり、ゆっくりのんびり散歩する ★おススメ★
観光の中心地から外れていることもあり、セビーリャ観光の最後に行くのがいいと思うよ
スペイン広場のフラメンコショーは不定期なので見れるとは限りません
本場のセビーリャでフラメンコショーを夕食付きでおトクに楽しむなら事前予約がおすすめです
世界最高峰のフラメンコ・バーで夕食付5,500円程度(2021年12月時点)なら選択肢に入るかなと思います
私はコルドバでフラメンコショー(ドリンク付き)を楽しんだよ
④世界最大規模の大会が開催される闘牛場「マエストランサ闘牛場」
世界最大規模の大会が開催される闘牛場「マエストランサ闘牛場(Plaza de toros de la Real Maestranza de Caballería de Sevilla)」
正式名称は「セビーリャの王立騎士教会の闘牛場」とスペイン王国の所有する格式が高い闘牛場です
なお、闘牛は毎日開催されているわけではなく、3月または4月から9月下旬までの日曜日開催が多いです
スペインではどこかで一度は闘牛場に行くのをおススメするよ
- 12,000人を収容する闘牛場内部
- 白色と黄色のコントラストのある建物
- ゴシック建築で作られた門
- 闘牛場に併設された博物館
闘牛が開催してなくても、意外と観光客がいてビックリ
- 文化好き:闘牛士の衣装、ポスター、絵画や牡牛など専門の博物館として楽しめます
- 映え好き:白い壁と黄色の装飾はどこでも写真撮影スポットです
闘牛自体はパスだけど、文化として知りたいなー、という感じで訪問したよ
- 30分:博物館+闘牛場内ツアー(15分間隔) ★自由散策なし★
ガイドがついたツアーが必須で自由には観光できないよ
セビーリャの日帰り1日観光の旅行計画
セビーリャへのアクセスや旅行計画例を紹介します
セビーリャへのアクセス
- マドリード(Madrid)から電車で約2時間30分
- グラナダ(Granada)からバスで約3時間
- コルドバ(Córdoba)から電車で約45分
スペインは電車・バスともに観光用の交通網が発達しているため、いろんな都市からアクセスしやすいです
例えば、コルドバからセビーリャなら日帰り観光も余裕です(管理人もコルドバから日帰りです)
ただ、グラナダ、マドリードからは3時間近くかかるので、日帰り半日旅行になります(その場合は闘牛場をパス)
なお、スペインの電車の予約なら、ヨーロッパ最強の交通系アプリのomio(オミオ)がおススメです
セビーリャはコルドバとセットの観光がおすすめだよ
セビーリャ日帰り1日観光の旅行計画例
参考までに、私の場合は以下のようにセビーリャに日帰り1日観光の行程(コルドバ宿泊)でした(時間は目安です)
- 07:55:コルドバ駅(Gare Cordoba)出発
- 08:40:セビーリャ駅(Sevilla Santa Justa)到着
- 09:30:アルカサル入場
- 10:30:アルカサル別料金ツアー(CUARTO REAL ALTO)★事前予約
- 12:15:セビーリャ大聖堂 ★事前予約
- 14:00:お昼休憩
- 15:00:マエストランサ闘牛場で17時のチケット購入(1時間30分待ち)
- 15:30:黄金の塔(Torre del Oro)散策 (待ち時間を利用)
- 16:30:マエストランサ闘牛場入場
- 17:15:スペイン広場到着
- 18:00:スペイン広場出発(タクシー移動)
- 18:25:セビーリャ駅(Sevilla Santa Justa)出発
- 19:20:コルドバ駅(Gare Cordoba)到着
1日でだいたい満喫したなーという感じでした
セビーリャの旅行計画のポイント
王立アルカサルとセビーリャ大聖堂は事前予約していたのでスムーズに入場できました
事前予約が完了するとPDFがメールで届く送られてくるので、コンビニなどで印刷して当日持参します
ただ、行きたい時間帯が売れ切れていたので、もう少し早めに計画してればーと思ったのが反省です
あと、「予約しなくても空いているだろう」と思っていたマエストランサ闘牛場は結構な行列でした(1時間半待ち)
マエストランサ闘牛場も時間予約しておいた方が無難です
入場のないスペイン広場以外は、いずれも公式HPから事前予約できるよ
8月にスペイン旅行をしたのですが、セビーリャはコルドバもグラナダともまた違う暑さでした
7月8月のセビーリャは40℃を超えることも普通で、とにかくとにかく暑いです
コンビニ天国、自動販売機天国の日本では考えられないほど水分補給に苦労しますので、きちんと事前対策を練ってからの観光を強くおススメします
- 真夏の暑い時期を避けて旅行にいく
- 炎天下の時間帯にはこまめに休憩をする(ホテルを観光地近くに取る、カフェの場所を調べるなど)
- 陽射しを和らげるものを持っていく(帽子やタオルなどは忘れずに)
- ぼったくり価格だと思っても迷わず水は買う(旅行中は体力を過信しない方がよい)
- 暑くて疲れた場合はタクシー利用も考える(熱中症になるよりずっとまし)
闘牛場の近くでは500mlで3ユーロぐらいのペットボトルの水が飛ぶように売れてたよ
キリスト教関連施設には珍しくセビーリャの大聖堂は日曜でも営業していますが、それでも14時半~18時しか空いていません
また、夏場(4月~9月)と冬場(10月~3月)でも営業時間が大きく変わります
旅行計画を立てる上では、営業時間とルート選定はとても大事になりますので忘れずにチェックしてください
現時点(2021年11月現在)では以下のような営業時間なので、①~④の順番で行くとスムーズかなと思います
なお、お昼にワインを飲んだ後に大聖堂に行くのはちょっと…と思うので、②と③の入れ替えは個人的には無しです
- 王立アルカサル(4月1日~10月28日:9:30~19:00、10月29日~3月31日:9:30~17:00)
- セビーリャ大聖堂(月~土:10:45~17:00、日:14:00~18:00)
- マエストランサ闘牛場(4月~10月:9:30~21:00、11月~3月:9:30~19:00)
- スペイン広場(年中無休)
お昼にワインを飲むのは大前提で計画しようね(未成年は除く)
セビーリャの日帰り1日観光のまとめ
以上、セビーリャの日帰り1日観光 4つの見どころはいかがだったでしょうか
セビーリャは大航海時代のスペイン黄金時代を代表する都市であり、規模が大きく豪華な観光地が多いのが特徴です
ちょっとでも興味を持った方は、アンダルシア地方の旅行候補にセビーリャをいれてみてはいかがでしょうか
他の記事でもっと詳細にセビーリャを紹介していくよ
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