- 赤沢宿は雰囲気があるから行ってみたい!
- でも車を持っていないんだよね
- 電車やバスで行けるのかな
- 地図アプリでアクセスを検索しても出てこない
- 行けるかどうか調べるのが正直めんどくさいよ…
- 誰か代わりに調べて
本記事では、上記のような悩みを持った「赤沢宿に興味を持っている車なしの旅行好き」をターゲットとした、
赤沢宿の概要、具体的なアクセス、旅行計画を記事にしています
本ブログの結論は以下の通りです(アクセスは一例)
- 赤沢宿は電車・バスでもで行けますよ!
- 例えば、JR甲府駅から特急利用で2時間程度、普通利用で3時間程度(電車+バス+徒歩)です
- ただ、最寄りバス停からは徒歩40分程度(ずっーと急な勾配の山道)なので注意してください
もう少し詳細に知りたい方向けにパッと見でわかるように解説するよ!
1.所在地 :山梨県南巨摩郡早川町赤沢
2.概要 :山梨県の南西部にある山村集落で重要伝統建築保存地区の「講中宿」
3.アクセス:JR甲府駅から特急利用で2時間程度、普通利用で3時間程度(電車+バス+徒歩)
4.注意点 :最寄りバス停からは徒歩40分程度(ずっーと急な勾配の山道)
Table of Contents
1.所在地
赤坂宿の所在地は「山梨県南巨摩郡早川町赤沢」です
南巨摩郡(みなみこまぐん)は、身延町、南部町、富士川町、早川町の4町で構成されています
ちなみに、北巨摩郡は現在はなくなりました(2004年に北巨摩郡 7町村が北杜市として合併)
早川町は日本で一番人口が少ない町で、現在の人口は1,000人以下です
(2021年8月1日時点で972人、早川町HP)
また、 早川町は NPO法人の「日本で最も美しい村連合」にも加盟しています
赤沢宿のある、赤沢は早川町の南東部に位置しています
公共交通機関では、JR身延線の下部温泉駅、身延駅あたりからバスでアクセスできます
(本ブログでは下部温泉駅からのルートを紹介)
「ゆるキャン△」を見てるので地名には馴染みが深いです
2.概要
この章では、重伝建 赤沢宿について簡単に解説していきます
① 講中宿としてカテゴライズされている重要伝統的建造物群保存地区
② 日蓮宗の総本山 身延山久遠寺とその信仰の霊山 七面山の参拝ルートの中間に位置
③ 標高500~600mにかけての急斜面山腹に集落を形成された参拝客向けの宿泊施設
①講中宿としてカテゴライズされている重要伝統的建造物群保存地区
赤沢宿は、早川町からさらに山梨県の南西部にある山村集落です
文化庁では、以下の内容で重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)
・種別「講中町」、
・選定基準「(三)伝統的建造物群及びその周囲の環境が地域的特色を顕著に示しているもの」
「講中」は同じ信仰を持つ人々で構成された集まりのことです
赤沢宿の場合は日蓮宗の総本山 「身延山」と修験霊山「七面山」の参拝客増加(江戸時代)に伴い、
信仰者が多数宿泊して「講中宿」と呼ばれるようになったようです
「講中宿」としては日本で赤沢宿だけが重伝建に登録されています
なお、昭和初期に七面山登山口までの車道が整備され日帰りができるようになり、赤沢宿の開発が進まずに当時の面影が残ったままになっている、という逆説的な状態のようです
重伝建にはその他に、以下のような種別があります
(城下町、門前町、農村集落、宿場町、茶屋町、商家町、etc.)
管理人は白川村荻町、金沢市東山ひがし、函館市元町末広町、神戸市北野町山本通、倉敷市倉敷川畔、etc., の重伝建に行ってます
なお、重要伝統的建造物群保存地区に指定されていますが、赤沢宿はあくまでも住宅地です
住民の方々には敬意をもった行動が必要ですね
周辺散策した後は喜久屋さん(歴史文化公園休憩処)でのんびりしたい
②日蓮宗の総本山 身延山久遠寺とその信仰の霊山 七面山の参拝ルートの中間に位置
身延山久遠寺(くおんじ)は鎌倉時代に日蓮聖人によって開かれた、日蓮宗の総本山です(創建年は1281年)
七面山(しちめんさん)は1,989mの山で、山頂部が歴史的に久遠寺の寺領(身延町の飛び地)になっています
江戸時代から昭和初期(自動車交通の一般化以前)は、以下のようなコース(身延往還)が一般的だったようです
・身延山久遠寺から奥の院、総本山 「身延山」に登り、赤沢に降りて1泊
・翌日、修験霊山「七面山」に登る(帰りも赤沢で1泊することも)
現代と江戸時代では道も全然変わっているかと思いますが、
身延往還(に使われていそうな)の山道の標高図と断面図を地理院地図でつくってみました
七面山は修験道の修行に使われていたとのことですが、びっくりするほど急勾配です(管理人の手作業による断面図のプロットが荒いからかもしれませんが)
断面を輪切りにすると確かに赤沢宿で休憩したくなるね
③標高500~600mにかけての急斜面山腹に集落を形成した参拝客向けの宿泊施設
赤沢宿の入り口から集落がなくなるところまで、標高図と断面図をつくってみました(緑色ルート)
だいぶスイッチバックを繰り返してますが、勾配は15%(100mで15m上る)位の急勾配です
それでも比較的に勾配が緩やかな所(等高線の幅が広い所)に集落が集まってますね
赤沢宿の最盛期には1日で数千人の参拝者が宿泊していたようですが、
現在では前述のとおりほとんど日帰り客となっているようです
現在は江戸屋旅館、大阪屋旅館の2軒に宿泊できるようです
3.アクセス(JR甲府駅から)
この章では、JR甲府駅から赤沢宿へのアクセスを解説していきます
① JR甲府駅からJR身延線(特急または普通)で「JR下部温泉駅(しもべおんせん)」で下車
② 「下部温泉駅」から はやかわ乗り合いバスに乗車して、「七面山登山口赤沢入口」 で下車
③ 「七面山登山口赤沢入口」から急勾配の山道を通って徒歩40分程度で赤沢宿に到着
①JR甲府駅~JR下部温泉駅(JR身延線)
JR甲府駅からはJR身延線でJR下部温泉駅に向かいます
特急を利用する場合と普通を利用する場合の特徴をまとめてみました
・所要時間は約45分(約2時間間隔)
・運賃(自由席利用)は1,340円(乗車680円+自由席660円)
・運賃(指定席利用)は2,170円(乗車680円+指定席1,490円)
・下部温泉駅でのバスの待ち時間が短い(約20分)
・ 所要時間は約1時間10分~30分(約1時間~1時間30分間隔) ※時間帯でかなりバラツキあり
・ 運賃は680円
・ 下部温泉駅でのバスの待ち時間が長い(1時間16分)
管理人なら普通利用ですかね
(周辺観光する場合は除く)
②JR下部温泉駅~七面山登山口・赤沢入口(はやかわ乗り合いバス)
下部温泉からは「はやかわ乗り合いバス(奈良田温泉行)」に乗車します
赤沢宿最寄りの「七面山登山口・赤沢入口」まで乗車時間26分、運賃400円です
Suica、PASMO等の交通系ICカードには非対応のようですので、あらかじめ小銭は準備しておきたいですね
キャッシュレス生活してると小銭を持たなくなるんですよね
はやかわ乗り合いバスは身延駅⇔奈良田温泉間で一日5便が運行されていますが、
赤沢宿の観光に使えるのは実質「行き第1便or第2便、帰り第3便or第4便だけ」です
バス利用の所感です
- 行き第1便を利用するためには、甲府駅を6時過ぎには出る必要あり
- 行き第3便を利用すると赤沢宿の観光時間は50分程度なので、費用対効果はかなり微妙
- 帰り3便までは赤沢宿に宿泊したときに利用する感じと思われる
第1.5便があったらいいんだよなー
③七面山登山口・赤沢入口~赤沢宿(徒歩)
「七面山登山口・赤沢入口」でバスを下車後、赤沢宿までは徒歩で向かいます
「七面山登山口・赤沢入口」から「赤沢宿」まで地図、断面図(道なりの断面)は上図のとおりです
基本的には分岐点も少なく、道なりなのであまり迷うことはなさそうです
ただ、上図の通り、赤沢宿まではずっと山道で、ずっと急勾配の上り坂が続きます
また、見通しも良くないようなので車とすれ違う時には十分に気を付けてください
山道といえど道路は舗装されており、谷側にガードレールがあるようです
車には十分に注意してね!
なお、「七面山登山口・赤沢入口」から「赤沢宿」まで徒歩40分としていますが、
・初めての土地は景色を見ながら移動するので想定より時間がかかる
・狭い場所で車とすれ違う時には立ち止まる可能性がある
・帰り(下り)は20分程度もあれば移動できそうだけど、バスには絶対乗り遅れないようにする
などの理由でかなり余裕を持った時間設定にしています
バスを乗り過ごしたら、駅まではタクシーですね…
赤沢宿のまとめ
赤沢宿の概要とJR甲府駅からのアクセスをまとめましたが、いかがだったでしょうか
都内からでも新宿駅から特急(あずさ・かいじ)を使えば日帰り圏内かなと思ってます
赤沢宿だけで物足りない場合は、周辺の観光をしても良いかもしれませんね
・下部温泉で1時間あれば、下部温泉駅近くにある足湯(無料)でほっこりできます
・甲府を2時間早く出発すれば、身延駅の周辺観光してから赤沢宿に行けます(赤沢方面のバスは身延駅始発)
やりたいこと×予算×所要時間から
おすすめ旅行計画を作れたらいいですね
具体的にどんな旅行プランになるか知りたい方はこちらもどうぞ↓
【徒歩で向う場合のアクセスを徹底解説!】電車・バスで行く重伝建 赤沢宿
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